ゲーム依存症という言葉は一度は耳にしたことがあると思います。
自分がゲーム依存症だ、また子供がゲームばかりして困るという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中、WHOがゲーム依存症を「ゲーム障害」と疾患認定しました。
国際的な組織が疾患に認定したことで話題となっています。
もともと精神疾患としては認定されていましたが、公式な疾患として認められるとなると治療法にも変化が出てきそうです。
国内で初めて専門外来を開いた、国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長は「公式な疾患になることで、ゲーム障害は本人の意志が弱いからではなく、治療が必要な病気だと理解してもらえるようになって欲しい」と話す。
https://www.asahi.com/articles/ASL6K741TL6KULBJ009.html
ゲーム依存になる原因
ゲーム依存になる人はオンラインゲームのユーザーが多いそうです。
オンラインゲームはパーティーを組んで、仲間と協力して戦っていくものが大半です。
ゲーム内で必要とされることで依存を高めていると分析されています。
また、樋口さんによると、「ネット依存」の専門外来を訪れるのはいわゆる「オンラインゲーム」のユーザーが多いと言います。その“ある特徴”が、ゲームへの依存度を一層高めている可能性を指摘します。
「仲間と共同して何かのゲームをしていく。“君がいなければ、うちのゲームは駄目なんだ”みたいな感じで必要とされたりですね、そういうふうなものが、ゲームへの依存を非常に質的に高めているんじゃないかと思います。」(樋口さん)
その他にも「ガチャ」と呼ばれるギャンブル性の高いイベントでの高揚感なども、依存の要因ではないかと言われています。
治療法
では、実際どのような治療が行われているのでしょうか。
実際に治療を行っている久里浜医療センターにはこのような記載がありました。
ヤングは、その著書「Caught in the Net」(1998)の中でインターネット嗜癖からの回復のために必要なこととして①自分が失いつつあるものを知る: インターネットで費やす時間のために、切り詰めたり、削ったりしていることがらを書き出しランク付けする。②オンラインにいる時間を計る: 自分がどれだけの時間をこの習慣に費やしているかを明確に知るために、実際に使った時間の記録をつける。③時間管理法を使う: 代わりにできる活動を見つける、自分の利用パターンを見きわめ、その反対のことをする、外部からの防止策をさがす、計画的なインターネットの利用時間を予定表に書き込む。④実生活のなかで支援を見出す: 支援グループを探す ⑤自分が嗜癖になったきっかけを探す、 などをあげています。
確立された治療法は現在の所無いようです。
公式な疾患と認められた今、解決に向けたもっと有効な治療法が期待されます。
ゲームは楽しいですが、依存症にならない程度に楽しめるのがいいですね。

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