飲食店を利用する際、予約をして行くことは珍しくない。
数名で行くとなった場合は、席の確保やお店側の準備もあるので予約をするのが常識である。
予約をしたことがある人なら分かるが、この予約には特別なシステムなどは存在しない。
お店に電話をかけ、来店時間と人数を伝え、空いていれば予約名だけで席や料理を準備しておいてもらえる、といった至って簡単なものだ。
特別な契約などはなくお店側のサービスであり、客と店の信頼関係でのみ成り立っているシンプルなシステムなのだ。
ところが簡単にできてしまうからか、この「予約」を軽視した問題も多い。
予約日時になっても来店せずキャンセル連絡もしない
いわゆる「無断キャンセル」である。
自ら予約をお願いしたにもかかわらず、何の連絡もせず来店しないという悪質な行為。
今こうした「無断キャンセル」が増え、飲食店全体の問題になっているようだ。
なぜ無断キャンセルをするのか
予定がなくなった場合など、事前にお店に連絡をすれば当然キャンセルは可能だ。
ただお店としても前日や当日など、ギリギリのキャンセルは困るのである。
席の確保や料理の準備ですでにコストがかかってしまっている。
ここのコスト分は予約した客が支払うのが当然だと思うが、店によって「前日、当日キャンセルは○○%の代金」などと設定しているところが多い。
ところが『自分の予約でかかったコスト』を払いたくないというのが、無断キャンセルをする人の心境ではないだろうか。
むしろコストなんてかかってないとすら思っているかもしれない。
無断キャンセルをした電話番号はブラックリストに?
無断キャンセルをされた店側としては、当然その客は今後要注意人物しておきたいはず。
なので飲食店全体として、そういった無断キャンセルをした電話番号をデータベースに登録する動きがあるようだ。
昨日は、予約されたまま連絡無しでいらっしゃらない6名の方が。
何か理由があるのかもしれませんが、うちの様な小さなお店は潰れてしまいます。
せめてご連絡を。飲食店全体の問題になっていて、無断キャンセル電話番号のデータベース登録が始まっています、ご注意ください。
— ごあん (@goan8jyo) 2017年7月3日
こういった対策をとるのは大賛成だ。
しかし予約で伝えた電話番号が適当だった場合など、問題もありそう。
もっと社会的な問題にしていくべき
たかが予約のキャンセルと思う人もいるかもしれないが、小規模なお店などでは死活問題になりかねない。
最近では「チケット転売問題」が注目されて問題になったが、この「飲食店無断キャンセル問題」にも注目してほしい。
今は電話一本で簡単に予約ができてしまうが、もっとシステム化して客側の予約に対する意識も変えていく必要があるのかもしれない。

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